笹の舟で海をわたる

笹の舟で海をわたる

笹の舟で海をわたる

あの静かな家をにぎやかにして帰っていくのだろう。年が変わっても何も変わらない。今がしあわせなように見えても、そんなものはすぐに日常の煩雑に紛れてしまう。しあわせは点のようなものなのかもしれないと左織は考える。線のようには続かない。あらわれてはすぐに見えなくなる。

過去の出来事?トラウマ?を向き合いながら時間軸が現代に戻っていくという感じの構成。 個人的にはこういうのはしんどいので読んでて辛かった。別段事件が起きるわけでもないのだけど文章がグイグイ引っ張っていくので這いながらついていく。

最後はすごくてここまで読んでよかったなってなりました。オススメ。他の本も読んでみる予定。