BORN TO RUN 走るために生まれた ―ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族”

「長い距離を走ってると」と彼女はつづけた。「人生で大切なのは、最後まで走りきることだけって気がしてくる。そのときだけは、わたしの頭もずっとこんがらがったりとかしていない。なにもかも静まりかえって、あるのは純粋な流れだけになる。わたしと動作とその動きだけ。それがわたしが愛するもの――ただ野蛮人になって、森を走ることがね」

「六四歳が一九歳と互角に渡り合う競技をほかに挙げてみてください。水泳? ボクシング? 接戦にもならない。われわれ人間にはじつに不思議なところがあります。持久走が得意なばかりか、きわめて長期間にわたって得意でいられる。われわれは走るためにつくられた機械――そして、その機械は疲れを知らないのです」  人は年をとるから走るのをやめるのではない、とディップシーの鬼はいつも言っていた。走るのをやめるから年をとるのだ……。

kindle unlimited に登録したときに目に入ったので読んでみた。原著も癖がある英語らしいけど、翻訳が自分には合わなくて最初の出だしが結構厳しかった(訳者の後書きも、自分の読む感じとは合わなかったから、翻訳がという感じではないかもしれない)

ただ、内容はすごい面白くて、謎の走る民族(タラウマラ族)を見つける話、シューズの話とか、人間がなぜ走るのかの話、最後に、副題の人とその走る民族のレースの話がある。

順序もよくて最後のレースに出る登場人物それぞれが何で走るのか、みたいなことを考えると熱い気持ちになる。

全然本と関係ないけど、調べると走る記録つけ始めたのが2年前ぐらいで、全くこのときは走れていない。(一回3キロとかが限界だった様子)

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それがようやく一回 10 キロ、月 100 キロ少し越すぐらいまで走れるようになった。それもあってもう少し効率よく走れないものかとか、何で走るのか考えてたらさらに走る系の本を読むことになってる。