聖の青春
- 作者: 大崎善生
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2015/06/20
- メディア: 文庫
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聖の青春、電車でも、カウンターでも家でも泣いてしまうので映画も泣いてしまいそう
— soh335 (@soh335) November 3, 2016
忘れられない1冊。すごいよかった。
〈ここまで順調に昇級昇段してきた。しかし将棋は一回狂うと雪達磨式に狂う。 いま、僕は二段だ。しかし放っておいても四段に昇段出来る訳ではない。 二段に何年もいれば二段の実力を維持するのも難しくなり12勝4敗など夢の様な話になる。 将棋は強くなるのは難しいが弱くなるのは簡単である。強くなったと解るのは昇段した時だけである〉
し自分が病気でなければ、そう考えることは村山には何の意味もなかった。病気を抱えながら生きる自分が自分自身であり、それは切り離して考えることはできない。病気が自分の将棋を強くし、ある意味では自分の人生を豊かなものにしているのだと考えた。