美しい距離

早期発見をして手術を行うことが望ましい。それができなかった理由を物語として聞きたい、という欲求が世間に溢れているのを感じる。がん細胞が生まれた部位によっては早期発見がとても難しい、ということはよく知られている。しかし、それでも運が良ければ早期発見も可能だったわけで、最善の経過を辿ったとはこちらも思っていない。それを後悔しているかと問われると、悔いている心は確かにあるとしか答えようがないのだが、それでも反駁したい。最善の道を辿っていないとはいえ、何が最善だったのか未だわからないし、誰も最善の道を知らないだろうし、最善の道を歩かなくて何が悪い、という気持ちもある。自分たちは、他の誰とも違う、自分たちだけの道を歩いたのだ。

山崎ナオコーラさん読んだことなかったので、出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと 、でオススメされてたものを読んだ。 面白かった。図らず、タイムリーに癌のお話の本を読んだ。