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四季 冬 Black Winter

book

ようやく四季冬まで到達。おすすめされてから大分経ってたけど、ドラマとかアニメとかあったので冷たい密室と博士たちを読み始めて半年ぐらいかかった。 半年ぐらいずっと殺人事件起きててすごかった。

「そうです。一人一人の人間の存在が、その周辺に影響を与えます。その一人がもしいなくなれば、周辺の者は、困ったり、悲しんだり、あるときは喜んだり、あるときは生活に大きな変化さえ起こることがあります。ですけれど、その一人は、それらの人たちのために存在していたのではありません。つい、誰かのためになりたい、皆の役に立ちたい、そうして、それを自分の存在の理由にしたい、と人は考えがちなのです。存在の理由を、わからないままにしておけないのね。常に答を欲しがる。それが人間という動物の習性です」 「欲しがってはいけないのですか?」 「いいえ、欲しがることは間違いではありません。しかし、答はないのです。完全なる答などありません。それは、貴女が、あの月へ向かって歩き続けることと同じ。月は目標にはなるけれど、あそこに到達することはできないでしょう? それはわかりますね? 存在の理由をいくら問うても、答はないのです。でも、それを問い続けることは、とても大事なことですよ」

「すべてがわかってしまったら、なにも試すことができません。なにも試さなければ、新しいことはなにも起こらない。神が試さなければ、この世はなかったでしょう。人も、わからないことの答を知りたいと思って追い求める。そこに、優しさや、懐かしさ、そして、喜び、楽しみが生まれるのです」

「遠くへ飛ばない者は、新しい価値を見つけられない。これは真だ。だけど、遠くへ飛べば必ず新しい価値が見つけられるわけではない。突然変異の種は残れば正。しかし、多くは死滅して、すべてが消える」