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ペンギン・ハイウェイ

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ペンギン・ハイウェイ 角川文庫

ペンギン・ハイウェイ 角川文庫

ペンギン・ハイウェイ」の研究が進められないことは残念だけれど、ぼくはたくさんの研究をかかえている。一つが止まっているなら、ほかの研究を進めるべきだと考えるものだ。

「問題が何か、ということが分かるのは、たいてい何度も間違ったあとだ。でも訓練を積んだ人は、だんだんそれを見つけ出すのが上手になる」

そのとき、窓辺の席に一人で座っていたときの気持ちを、ぼくはノートに記録したけれども、それを今になって読み返してみても、そのときの気持ちを記録しているようには思えない。ぼくは正確に再現することができない。そんな気持ちを感じたのは、ぼくの人生に一度しかないのである。人生に一度しかないようなことをノートに記録するのは、たいへんむずかしいことだということをぼくは学んだ。