有限と微小のパン THE PERFECT OUTSIDER S&M

無理をしないで生きている人間なんていない。生きていることと、無理をすることは、ほとんど同義なのだから。

「方程式を組み立てる。あとは、コンピュータが解いてくれる。答を求めることは、計算と同じで、高等なレベルの仕事ではないんだ。いつも言っているけれどね、人間の能力とは、現象を把握すること、そして、それをモデル化することだ。現象と現象の関係を結ぶことだよ。それはつまり、問題を組み立てる、何が問題なのかを明らかにすること。それができれば、もう仕事は終わり」

「やっぱり、私にはわからない」萌絵は首をふって、車の屋根越しに犀川を見た。「本当に……、わかりません」 「僕もわからない」犀川は微笑んだ。「でも、これが、あらゆる感情の中で、最も知的で、最も人間的なものだよ」 「え? 何がですか?」 「わからない、という感情」

Withings WS-50 を買った

健康診断で一年ぶりに体重を測ったら思いの外落ちてしまってたのでよくないなということで高級体重計を買った。 乗るだけで、人の判定をしたうえで、体重と体脂肪と心拍数を測り、あとおまけで天気予報とか二酸化炭素とか表示される。 wifi で同期されるので乗るだけでよいので楽。

体脂肪何も設定しないとものすごく低く表示された。iOS のアプリから体脂肪を測るモードで「ジャパニーズ」というのを有効にしたらまだまともな表示になった。

多少ご飯食べる量増やすよにしてて(色々料理出来るのは良いが、)若干しんどい。

なんとか生きてますッ

なんとか生きてますッ

なんとか生きてますッ

最高に面白い。最近の話らしく確かにラジオとかで聞いたことあるようなエピソードが幾つかあった。

あと仕事頑張ろうみたいな気持ちにもなる。

小説の読み方~感想が語れる着眼点~

小説の読み方~感想が語れる着眼点~ (PHP新書)

小説の読み方~感想が語れる着眼点~ (PHP新書)

スローリーディングの本同様面白かった。あと取り上げられてる本をちゃんと読みたいので積読が増えた。

数奇にして模型 NUMERICAL MODELS S&M

また、「クリエータ」にしても、広義に捉えれば、人間のあらゆる職業はクリエータだし、逆に狭義に捉えれば、そもそも職業として成り立たない行為に他ならない、と犀川は考えていた。おそらく、その両者の間で中途半端な位置を維持することが、「有名なクリエータ」になる必要条件だろう

製作に長時間をかけること自体にも、模型、いえ、創作すべての理由があるわけよ。ああ、だから、ここで、最初の動機から既に少し外れている、違うんだってことになるわね。所有欲が中心的な動機かというと、やっぱりそれは違うわ。だってね、模型が完成してしまうと、もうずいぶん醒めてきてね、飽きてしまうわけよ。これって、矛盾しているでしょう? 完成してしまったものでは満足できないんだから。たとえ完成品を眺めていても、やっぱり作っていたときの時間というか、そのときの感触を思い出す、ある意味で、それだけの機能しか、完成したものにはもう残っていないの。結局、作っている最中にだけ所有できる実感がある、ということ。どう? わかるかしら?」

人の印象とは不思議である。生理的に受けつけないと思っていた人物が、多少、予想と異なる仕草をしただけで、好意的に見えることがある。この正反対の事例も多い。そんな瞬間というのは、まるで、ポジフィルムがネガフィルムに反転するように基準が入れ替る。